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ぽかぽか おひるね

まるマシリーズの二次創作小説、有利×ヴォルフラムメインの小説サイトです。

Archive [2012年10月 ] 記事一覧

2009年6月 拍手お礼SS

「ユーリ父上、ヴォルフラム父上、今までお世話になりました。血の繋がりの無い私をお二人が、慈しみ、愛情を込めてお育てくださいましたこと、心から感謝をいたしております。このご恩は生涯忘れる事はありません」  綺麗なドレスに身を包んだグレタが、有利とヴォルフラムの前で静かに頭を垂れる。その瞳にはわずかに涙がにじむが、二人の父親を見つめる彼女の微笑みは喜びに光り輝いていた。  一方、最大級の感謝の言葉を贈ら...

2009年5月 拍手お礼SS

「ねぇユーリィ、その、ごぉるでんうぃーく、ってなぁに?」   「ああ、グレタ。日本ではさ、四月の末から五月に掛けて、祝日が何日も続くんだよ。それと元々のお休みの土日と絡めて、一週間とか十日とか、連続でお休みになる夢のような週があるんだ。それがゴールデンウィーク。あ、一週間……って分かんないか。七日間の日々、って事だな。だから夢のような日々、黄金の日々だ。みんなさ、ここぞとばかり練習試合を組むから、場所...

2009年4月 拍手お礼SS

※ 今回のお話には軽い性的表現が含まれています。(15禁くらい)    読まれる方は自己責任でお願いいたします。 「えー、宴もたけなわとなって参りました。    春の訪れ喜んで、花の下でのにぎわいは  一夜限りの祭りのごとし、  花の命は短くて、我が人生に重ねつつ、  散らなば散らんと潔く、  死を賭し祖国を護らんと、決意は固く誓えども、  死んで花実が咲くものか、生きて我が国護るべし。    眞魔国の更なる...

2009年3月 拍手お礼SS

登場人物:有利、ギュンター、村田、ヴォルフラム、コンラッド 「陛下ぁ、猊下ぁ、おっかえりなさいませぇーーーーー!」   「おう、ギュンター、ただいま!」   「久しぶりだね、フォンクライスト卿」   「はい、陛下も猊下もご健勝のようで、ああ、私とっても嬉しく思います!」   「それでヴォルフは? どこ?」   「ああ、ヴォルフラムは所用があり街に下りております。夕刻までには戻るでしょうからしばしお待ちくださ...

2009年2月 拍手お礼SS

「お願いお願いお願いーーーっ! 明日、絶対明日、真面目に一生懸命やるからー! だから、な? グウェン、お願いだよー!」 「一国の王が執務に励むのは当前の事だ。なにも明日懸命にやると宣言せずも、もちろん明日もしっかりやっていただくとも」    いつものしかめ面をしているグウェンダルがこちらに視線を向けたのを見て有利は一瞬ひるんだが、それでも負けじと瞳に力を入れた。   「でもグウェン、おれさ……」 「だがし...

2009年1月 拍手お礼SS

 言賜巫女から指示されたよりも大分早めに、ぼくは魔王風呂で待機していた。    今日はユーリをこちらに喚ぶ日。  新年の大事な儀式を一通り終えて、先日ユーリは地球に戻ったばかりなのに、王佐ギュンターの手違いでやり残しがあった為、急きょ、日を空けずにユーリを召喚する事となったのだ。    魔王が眞魔国に腰を据(す)えず、地球に度々戻って行くのは学業に専念しているからだ。  それを解っているから、こうして喚び...

2008年12月 拍手お礼SS

 自宅の洗面所からスタツアし、大きくうねる水の流れに身を任せる。  ワクワクする気持ちを抑えきれない。  この水の終着点には、あいつがいる。    視線の先がわずかに明るい。  そこを目掛けて一気に流される。  明るさがどんどん増していき、そしてふいに抵抗が無くなって、詰めていた息を思い切り吐き出した。   「ぶっはぁーーーーっ!」    ぶるん、と一回頭を振って、両手で髪をかき上げ、顔の雫を払う。  そう...

2008年11月 拍手お礼SS

登場人物:有利、勝利、村田、ヴォルフラム、グレタ 「ゆーちゃああぁぁぁぁぁぁん! 今月、とっても、とぉぉぉぉっても大事な日がある事、知っているかああぁぁぁぁ!?」   「……んだよ、しょーり、るっせぇなぁ。わーってるよ、当たり前だろ。来週、試合だってーの。おれのチームには不釣合いなほどの有名チームが練習試合を受けてくれたんだ。頑張るのは当然だろ」   「ちっがーーーーーーう! 野球の事ばっかり考えてるんじ...

永遠に響く詩 17

「それじゃ、早く良くなってね、ハウンドベルさん」 「はい、陛下も殿下も道中お気を付けくださいませ。この度はまことにありがとうございました」  明るい朝の光溢れる彼の寝室で、おれ達はハウンドベルさんに別れを告げた。今日は王都へ戻る日だ。丸一日経って、魔力を使い切ったおれも捕らえられていたヴォルフラムも、アニシナさんのカプセルの助けもあってだいぶ調子を取り戻した。そして目が覚めてたった一日半で、ハウンド...

永遠に響く詩 16

 疲れ果てた体に突然もの凄い衝撃が走った。  深い場所にあった意識が急激に浮上し、瞬く間に覚醒する。  それほどの衝撃。 「ってぇー……!」  何がなんだか訳も分からずガバッと上半身を持ち上げる。  辺りを見回し、ようやく状況を把握した。 「そっかぁ、終わったんだっけ……」    イレーネさんの屋敷から明け方戻って来て数時間。  隣に眠るは美しい天使。  その無邪気に眠る天使から、鼻にくらった容赦の無い裏拳の痛...

永遠に響く詩 15

 ミリアルード家の屋敷に帰ると、おれ達はそのまま与えられた部屋に直行した。後始末は全てやってくれるとヴァルトラーナさんが言ったから、ありがたくお任せする事にしたんだ。  身を清めるのに大浴場を使用するかとか食事は取るかとか訊かれたけれど、おれ達は二人とも疲れきっていたので……  ……身体もだけれど、心の方がより一層……  だから、入浴は部屋に備え付けの小さな浴室で済ますし、昼には起きるからその時に食べるよ...

永遠に響く詩 14

 突然ガシッと抱きしめられた。   「この馬鹿」    訳が分からぬまま目を開けても、抱きしめられたヴォルフラムの胸部で視界がふさがれていて良く見えない。軽くパニックを起こしたまま身動きもできずに固まっていると。   「馬鹿ユーリ。お前は何をそんな馬鹿な事を今更言っているんだ。馬鹿だ馬鹿だと思っていたが、ここまで本当にどうしようもなく馬鹿だとは思わなかった」    両肩を強く持たれて、ぐいっと体が離された...

永遠に響く詩 13

「ユーリ……」    ヴォルフラムの声がする。  あいつがおれを呼んでいる。  けれどもおれは、呆然としまま反応する事ができなかった。  自分のしでかしてしまった事の大きさに、恐れおののいて。    確かに村田から言われていた。 「どうしようも無い時は、きみが除霊をするんだ」と。  でもそれはイレーネさんを説得し尽くして、それでも埒(らち)があかなくて、どうにもならなくなってしまった後の事だった。  こんな、何...

永遠に響く詩 12

 食べ物なんか喉を通らなかったけど、なんとか無理矢理夕食を腹に入れて、おれ達は再びイレーネさんの屋敷に戻った。  辺りはすっかり暗くなり、夜空には星がきらめいている。こんな素敵な夜に、イレーネさんは眞王と結ばれたのかな、と思うと、彼女がその思い出の場所にヴォルフラムと一緒にいるというのが可哀相で仕方が無い。    彼女の声を思い出した。  頭の中に直接響く軽やかな声。  眞王へ切ない想いを寄せ、それで...

永遠に響く詩 11

『お待たせしました、猊下』  その時、ふいに力強い声が響いた。  慌てて胸のポケットから骨牌を取り出すと、村田は弾んだ声で応えた。 「待っていたよ、フォンカーベルニコフ卿!」 『ただ今ウルリーケと話が付いて、託宣の間の前に参りました。眞王陛下がこちらにいらっしゃるそうです。ウルリーケに骨牌を渡しますので、後は猊下がお話しになってください』 「ああ、感謝するよ、フォンカーベルニコフ卿!」 『いいえ、それで...

永遠に響く詩 10

「ヴォルフ、ヴォルフ、ヴォルフーーッ!」  狂ったように捜しまわる。ベッドの下、ソファの下、机の下、衣装タンスの中、カーテンの裏、走り回って次々捜していくけれど、ヴォルフラムの姿はどこにも無い。  ヴァルトラーナさんとコンラッドが一緒になって捜してくれている。カーテンを開け、窓を開けてテラスを見たり、そこから下を覗いてみたり、この寝室からそのまた別の部屋に通じる部屋の存在が無いかを探したり、色々とし...

永遠に響く詩 9

 そこは、三階の階段を上がって少し歩いた場所、建物のほぼ中央部分に位置する部屋だった。開け放った扉の中は、綺麗な装飾で覆われた家具や美しい模様の入った絨毯、洒落たソファの置かれた居間。大きい窓の向こうには、泣きたいくらい美しい春先の青空が広がっている。落ち着いた色のカーテンが窓の脇でゆるく留められていて、同系色の壁紙と良く調和された居心地の良い部屋だった。  壁には風景画が、大き目の物と中くらいの...

永遠に響く詩 8

 到着した屋敷は想像していたより可愛らしい感じだった。それなりに大きく立派な建物で、ちょっと小ぶりのお城って感じなんだけど、なんと言うか、門扉に絡まる植物や塀や建物自体に施された装飾が、美しく荘厳と言うよりは全体的に印象が可愛らしいという感じだったのだ。  うーん、少女趣味、という訳でも無いんだろうけど、お袋が買って来るオルゴールとか、ちょっとした小物とか、そういった物に施されている装飾に少し似て...

永遠に響く詩 7

 ミリアルード家の屋敷に来てから五日経った。  ハウンドベルさんは小康状態を保っている。アニシナさんの作ってくれた魔力入りカプセルで毎日じゅうぶんに魔力を補充しているし、クラウディアさんから治癒魔術も与えてもらっている。そして村田のおかげでいくつもの点滴をもし、最低限の栄養分を体に摂取できている事が本当に彼の助けになっている。現代医学って素晴らしい。  おれは一日に一回、ハウンドベルさんの見舞いに行...

永遠に響く詩 6

「それじゃあ判った事をご報告いたしますねン。まず、声を聞いたという四名の者達の共通点ですが、結局、髪の色と男である、という事しかありませんでしたねぇ。オレの髪はとても金とは言えませんが、系統的にはどちらかと言うと似た感じの色なので、とりあえず丸一日その屋敷にこもって屋敷中をくまなく練り歩いてみたのですがぁ、その声とやらはさーっぱり聞こえませんでしたよ。それでその四人の者達に金を渡して件の屋敷にもう...

永遠に響く詩 5

「渋谷、待っていたよ」 「なんだ、やっぱりお前の方が早かったんだな」  馬車から降りると村田が迎えてくれた。  ずっと長い間、広い作りとは言え馬車の中に閉じ込められていたから、ほんの少しの間、なんだかよろよろとしか歩けなかった。それでちょっと村田の肩に手を置いた。 「そうなんだ。あちらには携帯電話という文明の利器があるからね。たちどころにボブとドクターが僕の欲しい物を全て用意してくれたよ。眞王も随分力...

永遠に響く詩 4

「陛下、この度の様々なご配慮、厚くお礼申し上げます。突然このような不躾(ぶしつけ)なお願いをした私に、存外のご厚情をたまわり……」 「ああ、もう良いって。そんなに何度もお礼なんて言わなくって良いよ。それよりさ、おれやコンラッドと一緒の馬車でごめんな。訊きたい事だけ聞いたらもう一つの馬車の方に移動するから。時間短縮の為に、この移動時間中にカッツェリーナさんの知ってる事をできるだけたくさん教えて欲しいんだ...

永遠に響く詩 3

 皆に一気に説明をし、いくつか質問に答えた後、村田はそのまま地球に向かった。なんとしても明後日の夜までには戻って来るから、それまでハウンドベルさんをもたせてくれと、そう言って夜の闇の中、眞王廟へと帰って行った。明後日の夜にこちらに戻って来たとしても、それではビーレフェルトに着くのは更にその翌々日になってしまう、と心配したら、眞王に頼んで直接ミリアルード家の屋敷に送ってもらうから大丈夫、と笑っていた...

永遠に響く詩 2

 事の起こりはこうだった。    ビーレフェルトは古来より一族の血統を重視する傾向があって、割と血族内で婚姻をする例が多かったそうだ。近親相姦、というほどの近い血筋での婚姻はあまり無かったらしいが、ヴォルフラムの父親のように、当主でありながら全く別の十貴族の女性と結婚する事は過去にあまり例を見なかったらしい。それほど、ツェリさまとの恋が燃え上がったのだろうか。  まぁ、そんな訳で、血族同士で婚姻を続...

永遠に響く詩 1

 今日は比較的穏やかな時間を過ごしていた。  と言っても、普通に執務室で書類の処理をしていたってだけの事だけど。    結婚式があと一ヶ月ちょっとに迫ってきて、最近はその準備で大わらわだ。明日の予定、として聞いていた事が、翌朝になってみたら変更になっていて「本日はこういう予定になりました」なんて言われる事も度々だ。下手をすると、昼食の時に「午後の予定が変わりました」って言われる事だってある。  一昨日...

いつまでも笑顔で 3

 温かな日差しが降り注ぐ。  穏やかな気持ちで庭の木の枝葉が揺れるのを見つめた。   「さぁ、そろそろ僕は眞王廟に戻ろうかな。いくらなんでも、もう渋谷も執務室に戻ってるだろうし」 「ああ、そうでございますね。それでは私も仕事に参りますか」  無邪気に戯れながら廊下を歩いて行く、大賢者とお庭番の後ろ姿を微笑んで見送る。    誰もが幸せになって欲しい。  そんな思いを胸に執務室へと向かう。  扉を開けると、...

いつまでも笑顔で 2

 温かな日差しが降り注ぐ。  皆、穏やかな気持ちでテーブルの上の押し花を見つめた。    その時、またもや扉を叩く音がして、入室して来たのは大賢者とヨザックであった。 「やぁ、みんなお揃いだね。楽しいお茶の時間を邪魔して悪いけど、フォンクライスト卿に少々残念なお知らせを持って来たよ」  そう言っていたずらっこのように、にこにこと笑う。何やら嫌な予感を胸に、ギュンターは大賢者に問うた。  ……その答えが想像...

いつまでも笑顔で 1

 冬の貴重な日差しが差し込む中庭に面した部屋で、義理の父娘はゆったりとお茶を飲んでいた。南側の大きな窓からは午後の光が燦々と降り注ぎ、外気温からは考えられないくらい室内は穏やかな暖かさであった。  そのやわらかい光に包まれて、父娘はゆったりと語り合う。  明日、クライスト領へと戻る娘を気遣い、養父は言葉を掛けていた。 「それでは、しばらくはこちらに戻れないでしょうが、気を付けて体を大事にしてください...

誓い 3

 暖炉の火を上目遣いで眺めながら膝を抱えてうなだれるグレタを、俺は眩しい思いで見つめて答えた。 「グレタ。眞魔国が大好きだっていう事と、ユーリが護るこの国が大切だっていう事、それが判っていれば、俺はじゅうぶんだと思うけどな。それが無ければ何も始まらないよ。一番大切なのはそれだけで、後はその手段を探すのみだ。そしてそんなものは、これから生きていく中でゆっくりと見付けていけば良い。俺はそう思うけどな。...

誓い 2

 膝を抱えてうなだれるグレタを、俺は眩しい思いで見つめた。    母上。  あなたのおっしゃる通りですね。    あの日、俺は母上にどうしてもお訊きしたい事があったのだ。  避けては通れない、他の誰にも教えてもらえない、ただ母上だけがご存知の事を、俺は訊きに訪ねて行ったのだ。  母上は俺の質問にうっとりするような笑顔を浮かべ、嬉しそうに、楽しそうに、そして懐かしげにこうおっしゃった。   「コンラート。人...

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フォンビーレフェルト卿ヴォルフラムを心から愛する主腐です。

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